今回ご紹介するのは、エイリアンのリドリースコット監督が送るSF超大作
「プロメテウス」です。
これは、映画「エイリアン」に続く物語なので、エイリアンはなぜ生まれたのか?がわかります。
映画「プロメテウス」のあらすじ
西暦2089年
考古学者のエリーとチャーリーは
スコットランドの洞窟で35000年前の古代文明の壁画を発掘します。
それから4年後の西暦2093年 宇宙探索船プロメテウス号は、スポンサーである「ウェイランド社」からの指示のもとエリーとチャーリーそしてアンドロイドのデヴィッドを含む17名の乗組員を乗せ、ある星を目指していました。
エリー達が発掘した壁画には、
世界各地で発掘されてきた他の古代文明の壁画と「共通点」がありました。
それは、星を指さす巨人とそれをあがめている人々という場面が描かれているということでした。
調査の結果、地球から遠く離れた別の銀河にその絵が示すれ惑星が存在しそこには太陽もあり地球とよく似た星である事がわかったのです。
その星には生命体が存在する可能性があると語るチャーリー。
「洞穴でみつけた絵を頼りにこんな所まで来たのか?」と馬鹿にする乗組員に対してエリ―は、「壁画に描かれていたのは「エンジニア」からの「招待状」だ」と言います。
エリ―は、壁画に描かれていた宇宙人のような存在が太古の昔、我々人類を創った「創造主」
つまり神のような存在だと信じており、彼らのことを「エンジニア」と呼びました
目的の星にたどりついたプロメテウス号。
そこで人工的に作られたと思われる巨大な「ドーム」を発見し着陸します。
ドームの調査に向かうエリーたち一行。
ドームの中は迷路のような洞窟になっていて、そこは呼吸できる正常な空気が作られている空間でした。
洞窟の内部を探索しながら奥に進んでいくと、なんと人と同じ形をした生命体の遺体を発見します。
驚愕するクルーたち。
遺体の年代測定から約2000年前のものだと判明しエリーは遺体の頭部を船に持ち帰り調査する事にします。
アンドロイドのデヴィッドは、洞窟の壁の文字を解読し操作することで扉を開く事に成功します。
そこには人間の顏そっくりの巨大な遺跡と円筒形の筒のようなものがたくさん並んでいました。
その筒からは次第に黒い液体のようなモノがあふれ出します。
異変を感じたエリーたちは洞窟から脱出し猛烈な砂嵐からもギリギリ逃げ切り船に戻ります。
しかし生物学者のミルバーンと地質学者のファイフィールドは逃げ遅れ洞窟の中に取り残されてしまいました。
船に戻ったエリーは持ち帰った遺体の頭部を調べると、その遺体のDNAと人間のDNAが完全に一致するこに気が付き驚きます。
彼らは人の祖先だったのです。
洞窟から密かに筒の1つを持ち出していたデヴィッドはその中身を調べ、そこから取り出した黒い液体を採取しこっそりチャーリーの酒に黒い液体を混ぜます。
一方、洞窟に取り残されたミルバーンとファイフィールドは船との連絡を取り合いながら、そこらじゅう「彼ら」の遺体だらけの洞窟を散策します。
円筒形の筒が並んでいる部屋に足を踏み入れるミルバーンとファイフィールド。
あふれ出た黒い液体の中から現れたヘビのような生物に遭遇し襲われてしまいます。
翌朝、洞窟に残されたミルバーンとファイフィールドを探しに向かう一行。
筒の部屋で、変わり果てたミルバーンとファイフィールドを発見しますが
同行していたチャーリーの身体にも異変がおこります。
黒い液体を飲んでしまったことによって、目は充血し、顔はみるみるうちに黒ずみ何かの病原体に侵されているようでした。
エリーたちはチャーリーを救うため急いで船に戻ります。
一方、洞窟内を別行動するデヴィッドは、無数の筒が保管された部屋とコックピットのような部屋を発見します。
巨大なドームだと思っていたこの場所はエンジニアの宇宙船の中たっだのです。
そしてその部屋の奥からハイ―パースリープ状態の生きた「エンジニア」を発見します。
状態がどんどん悪化していくチャーリーを連れ船に戻るエリーたち。
しかし、病原体の感染を恐れた監督官のビッカーズはチャーリーを中に入れようとはせず、自分は助からないと覚悟したチャーリーは自ら火炎放射器で焼かれるのでした。
チャーリー以外の乗組員も何かに感染している可能性を心配しそれぞれ身体検査をするとエリーが妊娠3ヶ月であることがわかります。
しかし、エリーとチャーリーが深い関係になったのは10時間前の出来事で、成長速度が異常なその胎児は、人間の胎児ではありませんでした。
デヴィッドはエリーをコールドスリープ状態にし地球に戻ってから胎児を取り出すことを提案しますが、エリーは拒みます。
エリーは医療ポットに入り身体に宿ってしまった胎児を自らの手で取り出します。
取り出したそれは尻尾の生えた異形の生物でした。
一方、洞窟内で死んでいたはずのファイフィールドが船に戻って来たため宇宙船のハッチを開ける船長のヤネック。
その瞬間、異形の姿に変わり果てたファイフィールドが乗組員を襲います。
しかし応援に向かった船長らによって火炎放射器で撃退されました。
自分の手で取りだした異形の生物をポッドの中に閉じ込める事に成功したエリーでしたが、そこで船にいるはずのないウェイランド社長と遭遇します。
ウェイランド社長は密かにプロメテウス号に同乗しており自分が一緒にきた目的を説明し始めます。
「君が言う通り「彼らが人類を創ったなら救う事も出来るはずだ」」と
死が間近に迫っていたウェイランド社長は、エンジニアのテクノロジーによって命を救ってもらい不老不死を手に入れる為にこの星にこっそり着いて来たのです。
エリーは「この場所は違っていた。私たちは間違っていた。早くこの星から脱出しなければ。」と訴えます
しかしウェイランド社長は「人類が求め続けてきた根源的な答えがすぐ手に届くところにあるのにそれを確かめずにここをさるのか?」と問いかけます。
船長のヤネックはエリーに、一刻も早くこの星から脱出しようと言います。
ヤネックは、脱出をためらうエリーに
「ドームの中を調査してわかった事は、ここはエンジニアの星ではなく彼らの軍事基地で自分達の星で大量破壊兵器をつくるのが危険だからこの星を選んで作業をしていたこと。
そして大量の筒の中身がその大量破壊兵器で、その中身が逃げ出して作った彼ら自身が襲われて滅びたんだ」
ということを説明し脱出を促します。
しかしエリーもウェイランド社長と共にエンジニアに会いに行き話を聞く事を決意します。
エンジニアのもとに案内するデヴィッド。
彼らの宇宙船の映像記録をしらべたところ、彼らは問題が起こる前、地球を目指していたことがわかります。
あの大量の筒(大量破壊兵器)を持って…。
「なぜ地球に?」エリーの問いに対してデヴィッドは「一から創るには、まず壊さねば」と答えます。
彼らは人類を滅ぼそうとしていたのです。
ハイパースリープから目覚めるエンジニア。
ウェイランド社長は「呼ばれたから来た」と伝えます。
しかしその直後、エンジニアが襲い掛かります。
ばらばらにされるデヴィッド。
他のメンバーも次々に殺されてしまします。
エリーだけは脱出しますが、エンジニアは宇宙船を起動し地球へ向けて旅立とうします。
プロメテウス号に残っていた船長のヤネックとビッカーズも異変に気が付きこの星から脱出しようとしますが、エリーは「エンジニアの船を行かせては地球が滅びてしまう。彼らを止め欲しい」と船長に頼みます。
船長のヤネックはエリーの頼みをききいれ、地球を救うためにプロメテウス号もろともエンジニアの宇宙船に突撃し離陸を阻止します。
落下するエンジニアの宇宙船。
ビッカーズはその宇宙船の下敷きになって死亡してしまいます。
エリーはプロメテウスから切り離された医療ポッドに逃げ込みますが、そこには、自分の腹から取り出した例の胎児がいました。
その時、離陸に失敗したエンジニアがエリーを襲い、エリーがとっさに胎児を閉じ込めていた扉を開けると、ポッドの中で成長し巨大化した異形の生物がエンジニアを襲いエンジニアは死亡します。
その後、エリーはばらばらにされていたデヴィッドを救い出し、エンジニアの宇宙船でこの星を脱出します。
しかしエリーは、地球に帰らずエンジニアの星を目指すのでした。
異形の生物によって死亡したエンジニアの腹を突き破り誕生した生物、その姿はまさにあの「エイリアン」そのものでした。
いかがでしたでしょうか?
1979年に第一作が公開された「エイリアン」シリーズの前日譚を描いた本作
物語は続編となる「エイリアン コヴェナント」へと続き
本作では明かされなかった、アンドロイドのデヴィッドの真の目的とエイリアンシリーズのリプリーの物語へと繋がっていきます
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