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「セブン」映画のネタバレでラストまでのあらすじ【1分解説】

今回ご紹介するのは、1995年公開のサイコサスペンス映画
「セブン」です。

映画セブン ネタバレあらすじ

「セブン」のあらすじ(ネタバレ含む)

 

新米刑事ミルズの登場

一週間後に定年退職を控えたベテラン刑事のサマセット(モーガン・フリーマン)

腐敗したこの町で起こる数々の残虐な事件を長年見てきました。

ある日曜日

定年を迎えるサマセットの後任として新米刑事のミルズ(ブラッド・ピット)が着任します。

妻のトレーシー(グウィネス・パルトロー)と共にこの町に引っ越してきたばかりのミルズ
正義感が強く情熱的で自ら志願してこの町の殺人課へ配属となったのです。

積極的に事件に関わろうとするミルズに対して
サマセットは残りの一週間はただ見ていればいいとあしらいます。

 

最初の事件 GLUTTONY(暴食)(月曜日)

月曜日
最初の事件が起きます。

事件現場に駆けつけるサマセットミルズ。

被害者はかなりの肥満男性で、椅子に座った状態でスパゲッティの皿に頭を突っ込んだまま死亡。

普通に見れば食事中に心臓発作でなくなったように見えます。
しかしよく見ると手足を縛れており、頭には銃口を突き付けられた跡がありました。

検死の結果、被害者は12時間以上延々と食べさせられ、
最後は気を失い、犯人に腹部を蹴られ内臓破裂によって死亡したという事でした。

 

なぜ犯人はそんな殺しかたをしたのか?
何か意味がなければこんな回りくどい事はしないはずだ!

この事件が連続殺人の始まりだと予見したサマセット

定年前の自分には解決まで時間もないしミルズにはまだ荷が重いと
2人とも事件の担当を降りることを提案します。

しかしミルズは自分にはできると分署長を説得しようとしますが、聞き入れてもらえませんでした。

分署長ミルズを担当からはずし
サマセットにこのまま事件を担当するよう指示したのでした。

第二の事件 GREED(強欲)(火曜日)

火曜日
第二の事件が起こります。

事件現場に向かったミルズ。
被害者は有名な弁護士で床には血文字で「GREED(強欲)」と書かれていました。

あと5つの事件が起こる?

一方、サマセットのもとには
肥満男の胃から発見されたプラスチックの欠片が検死官から届けられました。

手がかりを探しに最初の事件の殺害現場に戻るサマセット。

冷蔵庫前の床の不自然な傷を発見し
それがプラスチックの欠片と一致することに気が付き

冷蔵庫を動かしてみると
その壁には脂で「GLUTTONY(暴食)」と書かれていました。

そして手書きのメモには「地獄より光に至る道は長く険しい」と書かれています。

ジョン・ミルトンが旧約聖書の創世記をもとに書いた「失楽園」の一文だと気が付いたサマセット。

署に戻り、サマセット分署長ミルズに自分の考察を説明します。

肥満男の現場には「GLUTTONY(暴食)」
弁護士には「GREED(強欲)」

これは、キリスト教における概念で
堕落した人間が犯すとされる“全ての罪の根源となるもの”「七つの大罪」になぞらえており
2つの殺人は始まりにすぎず少なくともあと5つ

「SLOTH(怠惰)」
「WRATH(憤怒)」
「PRIDE(高慢)」
「LUST(色欲)」
「ENVY(嫉妬)」

をモチーフとした殺人が起こるであろう、と。

さらに、自分は降りる、あとはミルズに任せると伝えました。

ミルズもそれを引き受けます。

 

その夜、サマセットも事件解決の糸口を探すため図書館に向かいます。

博学なサマセットにとって図書館で過ごす時間は安らぎの時間でもありました。

 

カンタベリー物語・ダンテの神曲などの聖書と七つの大罪に関する本を調べまとめたメモをミルズに託します。

ミルズも一人、捜査資料を見直しながらサマセットからもらったヒントを頼りに
本を読みますが解決の糸口も見つからず苛立ちます。

ヒントが残されていた(水曜日)

水曜日

ミルズの妻、トレーシーサマセットを夕食へと自宅に招待します。

職場を離れ、お互いの私生活を垣間見ることが出来たミルズサマセット
思いがけず楽しい時間をすごし絆も深まっていきました。

夕食後、ミルズは自分が担当している弁護士殺害事件(第二の事件)についてサマセットに相談します。

被害者は右手だけ縛られず肉包丁を握らされており犯人は被害者を銃で脅しながら
秤の上に1ポンド(453gくらい)の肉を身体から切取れば自由にしてやると伝えます。

生き延びようと被害者は自ら腹の周りの肉を切り取り、そのせいで絶命していたのでした。

サマセットは現場写真の中にあった
被害者の妻の写真の目にマーキングがされていることに注目し、

妻が何かを見た、もしくは何かを見るはずだという
犯人からのメッセージだと判断して被害者の妻のもとに向かいます。

妻に会い、現場写真を確認してもらうと
事件現場に飾ってある絵画の上下が逆さまであることがわかりました。

2人は急いで現場に戻り絵画周辺を調べます。

すると絵画の後ろの壁から

HELP ME

と人の指で書かれたメッセージを発見したのでした。

第三の事件「SLOTH(怠惰)」(木曜日)

木曜日
文字に使われた指紋称号の結果、その指紋の主は
精神異常者で過去に麻薬や少女暴行で逮捕歴のあるベクターという男だとわかります。

分署長は彼が一連の犯行の犯人だと確信しスワット部隊と共にベクターの家に出動します。

しかし、サマセットは彼が犯人だとは思えないとミルズに話します。

ベクターの家に押し入る一行が部屋の奥までいくと
そこには左腕を切り落とされガリガリにやせ細って衰弱したベクターがベットに括り付けられていました。

そして壁には「SLOTH(怠惰)」の文字。

しかしながら奇跡的に息をしていたベクターでしたが、
目に光をてらしただけでショック死するほどの状態で
どうやら彼は1年の月日をかけて様々な薬品を投与され衰弱させられていたことがわかります。

夫には秘密の相談

その夜、サマセットはミルズの妻トレーシーから相談があると電話を受けます。

金曜日の朝

騒々しいカフェで会うトレーシーサマセット

彼女はこの町のひどい状況に馴染めず悩んでいました。
夫のミルズには負担をかけたくないとサマセットに話を聞いて欲しかったのです。

さらに、トレーシー自分が妊娠していることを告白し、この町で子供を産むことに不安を抱いていると相談します。

実はサマセットも過去に一緒に暮らしていた女性が妊娠をした事があり、こんな世界で子供を産むということをためらい
子供を諦める選択をしたということを話します。

さらに、サマセットは「あの時に別の選択をしていればと思わなかった日はない」と告白し、
トレーシーには「産まないならば妊娠の事はミルズに内緒にしていろもしも産むことを選択するのならば精一杯甘やかして育ててやれ」と伝えます。

ついに犯人に辿り着くが。。。

警察所で事件を考察するミルズサマセット。
犯人は入念で綿密で我慢強い性格の人物だとプロファイリングします。

図書館の「七つの大罪」に関わる全ての本の貸出者情報をFBI捜査官に賄賂を渡し手に入れると

そこから、「ジョン・ドウ」(ケヴィン・スペイシー)という男が浮上します。

ジョンの自宅に向かう2人。

その時、ちょうど帰宅したジョンと鉢合わせになり銃撃を受けます。

ミルズジョンを追いますが、逆に待ち伏せにあい襲撃されてしまいジョンから頭に銃を押し付けられますが、なぜかそこではミルズを見逃し去っていきます。

サマセットとともにジョンの部屋に押し入る2人。

部屋の中では、殺害に使用した薬物や被害者の写真などジョンが犯人である証拠の数々が発見されます。

しかし、その部屋からは一切指紋が検出されませんでした。
その代わりに本人の日記や七つの大罪について調べた1冊250ページのノートが2000冊もあり犯人の異常性が伺えます。

第四の事件 LUST(色欲)(土曜日)

土曜日

4番目の殺人が起こります。

被害者は金髪の娼婦で
部屋の扉には「LUST(色欲)」の文字が。

犯人に脅された男が男性器の形をした刃物を装着し女性へ挿入する事で殺害していました。

 

第五の事件 「PRIDE(高慢)」(日曜日)

日曜日

犯人からまた人を殺したと電話が入ります。

被害者はモデルの女性で顏をずたずたに切り、鼻はそがれ、左手には睡眠薬、右手には電話機が固定されていました。

助けを呼べば醜い顏で生きることができる。
しかし嫌なら睡眠薬で自殺しろと本人に選択させていたのです。

そして壁には血で書かれた「PRIDE(高慢)」の文字が。

 

自首してきたジョン

警察署に戻る2人。
サマセットは退職日を迎えていましたが、もう数日現場に残りこの事件の解決に協力する事を決意します。

その直後でした。なんと犯人のジョンが血塗れで出頭してきたのです。

弁護士を付けてくれとだけ言い、おとなしく捕まるジョンに唖然とするサマセット。

調べると、指紋は自ら削りとっており、
名前は偽名で、仕事などの一切の経歴もわからない
わかっているのはなぜか金はもっている完全な異常者ということだけ。

問題は彼がなぜ出頭してきたのかです。
あと2人殺せば目的は達成するはずなのに?

ジョンの担当弁護士は、彼はまだ2人の遺体を隠しておりミルズサマセットだけをその現場に案内すると言っていると伝えます。

取引になど応じないと言うと「断れば、精神病を主張し受ければ、すべての罪を認める」と言うのです。

2人はこの事件を終わらせようと取引に応じる事にしました。

自分は選ばれし者だと言うジョン

ジョンが指定した場所へ向かう一行。

その車中、ジョンは今回の連続殺人について語り始めます。

「まだ終わってはいない。このすべてが終わった時、人々は理解しにくいが認めざるを得なくなる。私が選ばれた人間なのだと」

ジョンはその素晴らしい結末を早くミルズに見せたいと続けます。

ジョンの犯してきた事件は全て七つの大罪になぞらえており
その七つの大罪の完遂の為に自分は選ばれた人間だと言います。

しかしサマセットは矛盾を指摘します。

「もしお前が何か偉大な力に選ばれて、そうしているのなら、なぜおまえ自身が楽しんでいるのか?お前は人殺しを楽しんでいるとても殉教者とは思えない」と。

ジョンはその問いに答えることが出来ませんでした。

それに続けて、「お前は罪のない人を殺した」というミルズに対していきなり激高するジョン。

「肥満男・強欲な弁護士・高慢な女・性病持ちの娼婦 この腐った世の中でほんきで奴らに罪がないと?」

「しかし問題はもっと普通にある人々の罪だ」とジョンは続けます。

「それは、嫉妬や憤怒で、その罪は日常的で些細な事だから許されてきた。だがもう許されない」と。

届けられた最悪の贈り物

指定された現場に徒どり着いた3人が車を降りるとやがて、そこに一台の車がやってきます。

急いで確認に向かうサマセット

それは宅配便の車で運ばれてきたものは「ミルズ」あての小包でした。

恐る恐る中身を確認するサマセットはその中身に驚愕し言葉を失います。

 

箱の中身はミルズの妻トレーシーの首でした。

 

すべてがジョンの罠だと気が付いたサマセットは慌てて二人のもとに駆け寄ります。

ジョンはこの日の朝ミルズが出かけたあと家をたずねトレーシーを殺し、その首をミルズ宛に送ったのでした。

異変に動揺し「箱の中身はなんだったか?」とサマセットを問い詰めるミルズに中身を言わず「銃を捨てろ」と説得するサマセット。

ジョンは「平凡な君の暮らしを「妬んだ」私も罪人だ」とミルズを挑発します。

 

サマセットは「奴はお前に打たせたいんだ」「殺せばお前の負けだぞ」と説得を続けます。

『妻を殺された事に「WRATH(憤怒)」したミルズによって自分自身が「ENVY(嫉妬)」の罪で殺される』

これがジョンの描いた七つの大罪のストーリーだったのです。

ジョンは続けます。
「君の女房は命乞いをした。子供を身籠っているからと」

「子供?」

ミルズはこの時はじめてトレーシーが子供を身籠っていたことを知ったのです。

銃を渡すように説得を続けるサマセット

警官である自分と愛する人を殺された怒りとの間で葛藤するミルズ

 

そして最後の瞬間

ミルズジョンの頭を銃で打ち抜きます。何度も。

戦う価値のある世界

被疑者を撃ち殺したことで逮捕され護送されるミルズ。
恐らくミルズが殺人の罪で死刑になることはないでしょう。

しかし、嫉妬の罪で死んだジョン
そしてトレーシーと産まれてくるはずだった子供の死によって

七つの殺人は完遂となるのでした。

最後にサマセット
「この世は素晴らしい、戦う価値がある」というヘミングウェイの一文を読み「後の部分は賛成だ」という一言で映画は終わります。

 

 

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