今回ご紹介するのは地球滅亡をテーマに2004年公開された
「ザ・コア」です
「ザ・コア」あらすじ(ネタバレあり)
アメリカ、マサチューセッツ州 ボストン
ある日、同じ街で32名が同時に倒れ突然死するという事件が発生
亡くなった人達の共通点は「ぺースメーカー」を付けていた事でした
事件の真相究明のためFBIから召集される
地球物理学者のジョシュと兵器スペシャリストのサージ
しかし、32名のぺースメーカーに同時に影響を与えるほどの
強力な電磁パルスを発生させる武器などありえないと結論を出し
原因はわからないが
テロや戦争の類ではないではないとわかった将軍は一安心する
翌日、イギリス・ロンドンの広場で
大量の鳩が異常行動をおこし次々に人や建物を襲い
大混乱を起こす事件が発生
そのニュースを見て異常を感じたジョシュは
鳥は長距離を飛ぶ時、自分の位置を知るために
地球の磁場を感じとるセンサーを持っている事に気が付き
鳥の異常飛行などと類似する事件をかたっぱしから調べていく
その頃、スペースシャトルエンデバーが地球に帰還するために大気圏に突入
しかし、突然誘導システムに異常をきたしたシャトルは
進路を大きくそれてロサンゼルスのど真ん中へと向かって行く
機転をきかせた女性副操縦士のベックと船長のボブの操縦技術によって
なんとか不時着に成功したシャトルは大惨事を免れます
異常現象のデータを調べ上げたジョシュは
地球物理学の権威であるジムスキー博士に会いに行き
地球に迫る危機を知らせます
後日、ジョシュは国防総省から呼び出しを受け
一連の異常現象の原因は、地球の核(コア)が回転を停止し
地球の電磁場が不安定になったからだと説明します
そしてこのままコアが回転を停止すれば宇宙の放射線から地球を守れなくなり
3ヶ月後には全ての電子機器がいかれ
静電気放電によるスーパーストームが発生、文明生活は終わり
さらに1年後には地球を覆っている電磁場が消滅して太陽風に晒され
「人類は滅亡する」という衝撃の事実を告げます
どうすれば防げると聞く将軍に解決策はないというジョシュ
仮に、コアの活動を再開させる方法が見つかったとしても
地下3200キロにある地球の核に行く手段がありません
しかし、もしも地球の核に行けるとしたら?
地下3000キロまで潜り地球の外殻に核爆弾を仕掛け
その爆発によって再びコアを回転させる方法をジムスキーが提案します
アメリカはその方法を採択し
ジョシュとジムスキーに加え兵器スペシャリストのサージ
掘削の専門家でかつてジムスキーの相棒でもあったブラズ
そしてシャトル不時着を成功させたボブ船長と副操縦士のベックと
作戦の漏洩を防ぐためにハッカーのラットが召集されます
国家予算が投じられ急ピッチで作られる地中探査船ヴァージル
ヴァージルは地中で熱と圧力がかかるほど強度が増す特殊超合金整で
掘削は超音波レーザーで掘り進め
100m先まで見通せる磁気共鳴カメラが搭載されました
その間にも、地球では異常気象が発生し
イタリア・ローマがスーパーストームによって壊滅
アメリカ・サンフランシスコでは太陽風の影響でゴールデンゲートブリッジが崩壊
ジョシュ達は出発の予定を早め
ヴァージル号に乗ってマリアナ海溝より地球のコアにむけて出発します
海底地震によって生じた海流に揉まれながも
なんとか地殻まで辿り着き
超音波レーザーで掘削しながら地球の核を目指します
順調に地殻を掘り進めること12時間、問題が発生
レーザーでも掘り進められないことを示す黒い影をカメラが映し出したのです
それは、想定外の地殻内部の「空洞」でした。
なす術もなく、空洞に落下したヴァージル号は
乱立する水晶に行く手を遮られて停止
レーザーに詰まってしまった水晶の除去作業中
落下でできた穴から流出したマグマによって
船長のボブが命を落とします
悲しみも束の間、新たな問題が発生
マントルとコアの境界に辿り着いた時
巨大なダイヤモンドが行く手を遮り、避け切れずに船体が接触
核弾頭制御室が損傷し切り離さなければならない状況に
しかし核弾頭を制御するためのコントローラーを取りに戻ったサージが
制御室に閉じ込められ犠牲になってしまいます
掘削から35時間が経過した時
ついに地球のコアに到達したヴァージル号
しかし、予想していたよりもコアの密度が薄く
手持ちの5発の核爆弾を爆発させてもコアを再始動させるほどの威力がないことが判明
それは今回の作戦の失敗を意味していました
引き返そうというジムスキーは代案があるといい
地上にいる将軍に「デスティ二ー」を使えと指示を出します
デスティニーとは政府が極秘で開発した人工地震発生装置で
地中深くの断層に強い電磁波を届けることができ
アメリカはすでにその装置の実験まで済ませていました
つまり、地球の核が停止してしまった原因は
デスティニーによる副作用だったのです
ジムスキーの代案はもう一度デスティニーを使うことで
コアに刺激を与えて再始動させるものでしたが
そんなことをすればコアに致命傷を与えかねないと
ジョシュは大反対をします
司令室の一同も反対しますが将軍は兵器の起動を強行
それは、コアにいるジョシュ達を見殺しにする作戦でもありました
ジョシュはデスティニー起動を止める時間稼ぎを
地上にいるラットに頼み
ハッキングに成功したラットによってデスティーの起動は阻止されます
しかし、核爆弾の威力不足を解消しなければ作戦は失敗に終わるため
必死で再計算をするジョシュ
その時、ジムスキーが1つの方法を思いつきます
それは、5つの核爆弾を時間差で連鎖爆発させることで
威力を増すことができるのではないか?ということです
最後の望みにかける一向
しかし、その方法で核爆弾の投下をするには
誰かが直接油圧装置を強制解除する必要があり
同時にその者の死を意味していました
くじ引きによってブラズが選ばれますが
それはブラズのいかさまによるもので
ジョシュとジムスキーはやり直そうといいますが
ブラズは「20年間ヴァージルの開発に身を捧げてきた」
「共に死ねるなら本望」と改めて志願し2人も同意します
5000度を超える灼熱の中、任務をやり遂げるブラズは
ヴァージルと共に生涯を終えます
残されたジョシュとジムスキーは
4つの核弾頭の投下に成功し最後の1つになった時
計算ミスで爆発の威力が足りないことに気が付きます
それと当時に船体が大きく揺れジムスキーが核弾頭の下敷きになってしまいます
必死に助けようとするジョシュでしたが
ジムスキーを残したまま爆弾は投下
ジムスキーは切り離されたユニットから
通信で爆弾の威力を増大させる妙案を伝えます
その案は、船の原動力である燃料棒を
6つ目の爆弾として投下する方法でした
それは同時にヴァージル号自身がエンジンを失うことで
残されたジョシュとベックも命を落とすことでもありました
しかしジョシュは迷わず燃料棒を投下します
電力を失った船内で爆発までの時間を過ごすジョシュとベック
その時ジョシュは、外の熱を原動力に
回転翼の動力を復活できる事を思いつき
見事にヴァージルの電力を復活させます
同じ頃、指令室では核弾頭の爆発による
コアの再始動を固唾を飲んで見守っていました
作戦は見事に成功、地球のコアは回転をはじめ
人類は滅亡の危機を脱しました
爆発によるコアの再始動の威力を借りて地上を目指すヴァージル号
熱を力に進んできたヴァージル号は地殻を抜けた瞬間にエンジンが停止
司令室との通信も経たれてしまい
2人はハワイ沖の海底で、ただ助けが来ることを祈るしかありませんでした
司令室メンバーは懸命にヴァージル号の捜索をしますが
船影に映らないヴァージル号の捜索は困難を極めます
いくら探してもくじらの群れしか見つからないという言葉に
ハッとするラット
くじらの群れのところにヴァージルがいると叫びます
くじらはバージル号が発する超音波に反応して集まってきていて
ラットの機転によってジョシュとベックは無事に救出されることになりました
今回の作戦は極秘に行われたためジョシュやベックと
亡くなった4人の科学者達の功績は公表されないはずでしたが
ラットが世界中に情報を拡散
世界を救った6人の英雄の勇姿は世界中に届けられました
いかがでしたでしょうか
数ある人類の滅亡をテーマにした映画の中で
地球の核が停止するというありえそうなストーリーの展開に
見ごたえのある作品でした
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