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イミテーションゲーム映画のあらすじネタバレあり!感想エニグマとは

今回ご紹介するのは
世界最強の暗号機「エニグマ」の解読に挑んだ
1人の天才数学者の生涯を描いた実話
「イミテーションゲーム」です
イミテーションゲーム あらすじネタバレ 同性愛

「イミテーションゲーム」あらすじ(ネタバレあり)

西暦1939年 第二次世界大戦が勃発
ナチスドイツはヨーロッパを支配しようとしていました
イギリス・ケンブリッジ大学の教授で
天才数学者のアラン・チューリングは
ドイツ軍の暗号機「エニグマ」の解読チームのメンバーに志願をして
アランを含む6人が
MI−6のミンギスとデニストン中佐のもとに集められました
チェスの世界チャンピオンだったヒューをリーダーに
日々、暗号解読をするメンバー達でしたが
アランは協調性がなく人の気持ちを察することができないため
孤立してしまい単独でエニグマを解読するマシンを作る事に没頭します
エニグマは史上最強の暗号機といわれ
解読するには毎日0時に変えられる「設定」を知らなければなりませんでしたが
その設定は159✖️10の18乗通りあり
10人がかりで1日24時間休みなく続けても
しかもドイツはその設定を毎日0時に変更するため
日をまたいで仕舞えば、またゼロからのやり直しとなり
エニグマの解読は不可能とされていました
マシンを作り続けるアランでしたが
リーダーのヒューとデニストン中佐から
マシンの制作を拒否され
自分の思い通りにマシン制作に打ち込めるように
デニストンより上の立場の人間である「チャーチル首相」に
マシンを作るための資金の要請と
自分をチームのリーダーにしてくれるように手紙を書き
チャーチルもそれを許可します
その結果、チームのリーダーになったアランは
使えないメンバーの2人を即クビにしてしまい
傍若無人なアランの態度にチームメンバーとの溝はさらに大きくなりますが
アランは全く気にしません
人手不足となったチームの穴を埋める為に
アランは新聞にクロスワードパズルを載せて
「10分以内に解けた方に素晴らしい仕事」という広告を載せ
優秀な人材を集めテストを行います
そこにジョーン・クラークという女性がやってきて
テストの問題をあっさり解いてしまいます
テストの内容は、制限時間内では解けない設定で
解けるかどうかではなくその過程に注目する為のものだったので
アランはジョーンの才能に驚きます
そしてアランはジョーンともう1人の男性の採用を決めますが
仕事の内容を聞いたジョーンは辞退しようとします
しかしアランは「誰も予想しなかった人物が、誰も想像しなかった偉業を成し遂げることだってある」と
ジョーンを説得します
それはアランが幼少期に出会った
「クリストファー」という友人からいわれた言葉でした
クリストファーは
小さい頃から「変わり者」で周りからいじめにあっていたアランにとって
初めてできた友人であり理解者であり
そして「初恋の相手」でもありました
アランは同性愛者だったのです
当時のイギリスでは同性愛者は犯罪者とされており
その事がバレれば投獄される事でした
アランが暗号解読に興味を持ったのも
クリストファーから勧められた一冊の本がきっかけでした
そしてアランは、自身が作るエニグマ解読マシンに
「クリストファー」と名前を付けました
チームに加わったジョーンから
エニグマ解読にはみんなで協力する事が必要だといわれ
アランは少しずつ変わっていき
仲間達とも打ち解けていくようになります
仲間と協力しながら暗号解読を続け数年がたったある日
デニストン中佐は成果の出せないアランのマシンを
強制的に停止させアランをクビにしようとします
しかし仲間達は解読の可能性があるのはアランのマシンだと
彼をかばいデニストン中佐を説得して
1ヶ月の猶予をもらいます
アラン達は必死に解読を続けますが
毎日変わる暗号のパターンに解読は追いつかず
期限は刻一刻と迫ってきます
ある日ジョーンは自分はまだ結婚していない状況で
両親からも戻ってこいといわれた事で
仕事を辞めるとアランに伝えると
結婚すれば仕事を続けられると思ったアランは
その場でジョーンにプロポーズをして2人は婚約をします
しかしアランは自分が同性愛者であることを
ジョーンに話すべきではないかと悩み
同僚のケアンクロスに相談しますが
秘密にしておくべきだといわれます
ある夜、ジョーンの同僚のヘレンと出会うアラン達
ヘレンの仕事は毎日同じ相手の暗号を傍受する事で
その相手のドイツ人には恋人がいると話ます
なぜそんな事がわかるのかと聞くアランに
ヘレンは「信号の打ち方に癖があって」
「そのドイツ人は毎回同じ5文字で通信が始まりそれが女性の名前のようだから」と
冗談交じりに説明します
しかしアランはその言葉から重要な事に気が付き
マシンの元に走り出します
もしも解読すべき言葉が限定できるとしたら
マシンはすぐに暗号を解読できるはずです
全員で通信文からその言葉を探していると
ドイツ軍は毎朝6時に天気予報を無線で知らせ
その後に必ず「ハイルヒトラー」という言葉が含まれている事に気が付きます
クリストファーにその言葉を設定して動かして見ると
解析はあっという間に終わり
解析から出された文字をエニグマに打ち込みます
すると、その日のドイツ軍による作戦の全てがわかり
アラン達はついにエニグマの解読に成功します
夜通しで傍受信号を解読していると
今まさに攻撃を受けるであろうイギリスの船を見つけます
ヒューは軍に知らせようとしますがアランが止めに入ります
もしも、ドイツ軍が暗号の解読をされた事に気がつけば
すぐにエニグマの構造に変更が加えられ
解読は振り出しに戻ってしまうのです
ドイツ軍に解読を悟られないためには
どの攻撃を阻止して、どれに目をつぶるか
つまり命の選別をしなければならなかったのです
アラン達はMI−6のミンギスに協力を頼み
エニグマの解読は彼らだけの秘密にして
イギリスとドイツ両国に嘘の情報を流し
戦争の早期終結だけを目的にする作戦をはじめます
しかし、アランは同僚のケアンクロスが
実はソ連のスパイである事に気が付いてしまい
デニストンに報告しようとしますが
ケアンクロスはアランが同性愛者であることをばらすと言って
口止めをしてきます
そして彼がスパイである事をミンギスは初めから知っていたのです
彼らを信用できなくなったアランはジョーンに遠くに逃げろといい
自分が同性愛者である事を告白して婚約を解消するといいます
ジョーンは動じませんでしたが
アランが「君のことを一度も気にかけたことはない」と
嘘の告白をした事で2人は婚約を解消します
それから2年、アラン達は
人知れず連合軍の勝利に貢献し同時に大勢の命を見殺しにした事で
戦争は連合軍の勝利によって終結します
任務を終えたアラン達にミンギスは
エニグマ解読に使われたマシンと全ての資料と証拠を燃やし
お互いに二度と会う事がないようにと同意させ
チームは解散します
戦争終結後の1951年
アランは同性愛者の罪で有罪の判決を受けていました
投獄ではなくホルモン治療による科学的去勢を選んだアランの元に
ジョーンが尋ねてきます
アランは1人クリストファー(マシン)を作り続けていました
彼の生涯にとって特別な存在だったクリストファー
彼亡き今、このマシンだけが孤独な彼の支えだったのです
ジョーンは心身共に疲弊しきったアランの姿に心痛めます
そしてアランとクリストファーがこの世界を救った事
私たちが普通に暮らしていけるのはアランの功績だと励ましました
その後、1954年6月
アラン・チューリングは41歳の時に自殺します
2013年エリザベス女王は
アランチューリングに死後恩赦を与え
前例のない彼の偉業を称えました
エニグマ暗号の解読は戦争終結を2年以上早め
1400万人以上の命を救ったと言われています
この事実は50年以上もイギリス政府の機密扱いにされていました
チューリングの業績は次の世代の研究者を刺激し
「チューリングマシン」と呼ばれる機械の開発へと繋がりました
今、私たちはそれを「コンピューター」と呼んでいます
いかがでしたでしょうか
世界を救った天才数学者の悲しい生涯を描いた本作
アランチューリングはAIの父としてイギリスの新しいポンド紙幣の顔にもなる予定だそうです

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